「ユニコーンを追え」感想

ユニコーンを追え、みた。EUフィルムデーズ2021にて。Skypeを生んだIT大国エストニアを舞台に、シリコンバレーに乗り込む起業家のオイエと商才ゼロの天才エンジニアの奮闘を描く。中盤かなりグダってしまうのが惜しいものの、終盤の「イグジット後こそ本番」という展開が面白い！食えないやつばっか。

腹の底の読めない投資家たちから資金を集めていく序盤。ほとんどハッタリに近い交渉である。フィンランドでは「サウナで商談」があると聞いたが、エストニアにもあるのか。期限ギリギリになってからアプリ開発を進めるのは、夏休みの宿題じゃないんだからって思ったけど、お金ないとそんなものかしら。

シリコンバレーの狡猾な大人たちに絡めとられてしまう終盤は見応えがあったが、いまいちスリルを感じられないのはもったいないと思った。ハリウッドのウェルメイドな娯楽映画ならもっとソリッドで見やすい作品になっただろう。この妙にゆったりした雰囲気も居心地が良いので、捨て難いのだが。