「顔たち、ところどころ」感想
「顔たち、ところどころ」みた。アニエス・ヴァルダと気鋭の芸術家JRによるドキュメンタリー。フランスの田舎町を巡りながら市井の人ひどの写真をあらゆる壁に残していく。炭鉱の元労働者、ウェイトレス、工場の職員、トラック運転手…みんな自分の写真見て誇らしげだ。ほんとうに豊かな90分。傑作!
知的でユーモラスなアニエス・ヴァルダ。親子以上に歳の離れたJRを連れて飄々と旅をする。なんてカッコいいんだ。「アニエスによるヴァルダ」でも引用されたが、潮の満ち引きを利用して海辺の岩に写真を貼るアイデアがいい。そして貨物列車のコンテナに彼女の目や足の写真を。想像力を刺激される。