「鴛鴦歌合戦」感想
鴛鴦歌合戦、面白かった。1939年製作のゴキゲンなオペレッタ(ミュージカルとの違いはナゾ)。屋外パートの空が広い!と思ったら撮影・宮川一夫で納得。志村喬の骨董品好きダメ親父のインパクトがやはりでかい笑 さすがに1万両の茶器割らなくてもよくない??と思ってたら映画終わった。傑作。
これの純度を高めると岡本喜八の「ジャズ大名」になるのだろう。ひたすら茶器を愛でるだけの歌、日傘さす人作る人の歌、どれも素朴かつキュート。万葉集の短歌を詠んでいるかのようだ。最後の日傘を使った踊りも可愛らしい。あのオチは納得いかないがみんな幸せそうなのでよしとしよう。
1939年。日中戦争の泥沼化が見えてきたタイミング。先の見えない未来から逃げるように作られた底抜けに明るい本作は、世界恐慌以降のMGM製ミュージカルと同期する。片岡千恵蔵とフレッド・アステア。この並びはさすがに強引か。しかし、この時代のチャンバラは無駄にカット割らないから迫力がある。
1939年。日中戦争の泥沼化が見えてきたタイミング。先の見えない未来から逃げるように作られた底抜けに明るい本作は、世界恐慌以降のMGM製ミュージカルと同期する。片岡千恵蔵とフレッド・アステア。この並びはさすがに強引か。しかし、この時代のチャンバラは無駄にカット割らないから迫力がある。