「キングコング対ゴジラ」感想
キングコング対ゴジラ、みた。ハリウッドのリメイク版を前に予習。ホンモノのタコを特撮に使っているが、案外これがそれっぽく見える。たぶん南の島の描写がだいぶトンチキだからだろう。ゴジラが上陸し、夜行列車を襲う件がおそろしく、本作のハイライト。肝心の対決は良くも悪くも見せ物感が強い。
コングがゴジラと戦う理由を「動物本能により接近しているのだろう」の一言で片付けるのが面白い。まあ、それでいっか…って納得しちゃったけど笑 予算の都合なのかわからないが、特撮パートのミニチュアがしょぼい。ヘタしたら「ウルトラマン」の方がリッチなのでは。見どころは最後の熱海城のみ。
コングのサイズ感はどことなく「サンダ対ガイラ」を思わせる。こっちが先だけど。電車を襲う場面はガイラが空港で暴れる例のトラウマシーンを思い出した。高島忠夫はコングに「文子を返せ!」とキレるけど、おまえが連れてきたせいだろって笑 浜美枝が妖艶で良い。今こういう雰囲気の女優いないね。
美女を掴んでコングがエンパイアステートビルを登るシーンは、国会議事堂でオマージュされている。しかし、ニューヨークの摩天楼のように高層ビルがあるわけでもない50年代東京で、あの絵面は少々物足りなく感じた。対決のオチもヌルッとボヤかされるが、基本的にコングに花を持たせる内容でしたね。