「胸が鳴るのは君のせい」感想
胸が鳴るのは君のせい、みた。うーん…浮所くんの演技ちょっとまずいのでは。ジャニーズのクール系は「かぐや様」の平野紫耀や「ライアー×ライアー」の松村北斗といった先例があるけど、彼は目が全然演技していない。相手の白石聖の瞳が印象的だっただけに、なおさら。ちゃんとドキドキさせてくれ!
最近の少女マンガ映画の主演は、モデル出身の若手俳優から売り出し中のジャニーズにシフトしてるが、やはり「かぐや様」の平野紫耀はスターだったんだなあと思わされる。「ライアー×ライアー」の松村北斗もほとんど仕事してなくて森七菜がその介護をしていたが、今回も白石聖がフォローに回っている。
感情を出さないクール系のイケメンの設定は悪くない。主演がアイドルなら尚のこと便利だ。しかし、これは個人的な性癖かもしれないけど、僕たち観客はそのクールさが崩れる瞬間、キャラがブレてでもこっちを振り向いてくれるその顔が見たいわけですよ。そこが盛り上がらない。キャンとしなかった。
エピソードの数珠つなぎみたいな脚本もあまり出来が良くなかったし、感情のメーターの上下が少ない、単調な場面が続いてしまったのは否めない。白石聖もがんばってていたけど、リアクションがちょっとパターン化されていて勿体無い。板垣瑞生はじつは自己肯定感の低いイケメンをうまく演じてた。
原菜乃華もヘイトを集める役回りを、わざとらしくし過ぎずに表現。これから先もっと上手くなるんだろう。浅川梨奈はクレジット見るまで気づかなかった。たしかにチョイ役にしては可愛い女優いるなとは思ったけど。
ちなみに皿洗い中に髪留め落とした女の子に「俺が髪持ってやるから洗え」はないでしょ。髪が邪魔そうならおまえが代わりに皿洗えよって笑 青春映画といえば、特徴的なロケーションが欲しかったところだが、残念ながら予算の限界を感じてしまった。