「真夜中のパリでヒャッハー！」感想

真夜中のパリでヒャッハー！、超絶大傑作！！社長の子守を頼まれたはずだったのに、悪友の乱入で大変なことに…。この豪邸で何があったか？をPOVで辿るコメディ＆サスペンス。「ハングオーバー!」や「Ted」を彷彿。際どい攻めた笑いも多くスリリングだが、不思議と後味はスッキリ、最後はホロリ。

主人公・フランクの巻き込まれ体質に笑う。痛いオトナたちの暴れっぷりは笑いと引きの絶妙なバランスの上にあるが、一方でこれだけハメ外せたら楽しいかもと。POVの手作りホームビデオ感が、ギリギリの笑いを微笑ましいらんちき騒ぎに仕立て上げている。同時に何が起きるかわからないスリルを呼ぶ。

憎たらしい小僧のレミがなかなかいい味を出している。遊園地を回るダイジェストの多幸感。マリオカートの場面は長回しのカメラワークもさることながら、アイテムの使い方や伏線の回収もたのしいし、なによりメチャクチャ笑える。そして、フランクとレミの関係が完成する決定的瞬間なのである。

90分未満と尺もちょうどいい。それでいて見応えたっぷり、脇役もみんなキャラが立っている。最近見た中でもまちがいなくトップレベルのコメディだった。次作も見ます。