映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「男はつらいよ 葛飾立志篇」感想

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男はつらいよ 葛飾立志篇、みた。今回は〈学ぶ〉とは何か。それは己を知ることだともっともらしく寅さんは言う。礼子さんが先生になった途端やる気になったり、メガネかけ始めたりと、形から入るのも可笑しい。しかし彼の口から出る〈愛すること〉の哲学だけは本物だ。今回もまた旅に出てしまうのね。

桜田淳子も出てましたね。冒頭の「お父さん疑惑」のくだりも面白い。とらやのみんな前のめりになり過ぎ笑 礼子さんと田所先生の電話での会話は、ぎゅっと胸を締め付けられました。ふたりとも、幸せになりたくて一生懸命やってる。だからこそ、相手を苦しめてしまう。恋することの切なさよ。

失恋の悲しみと、年の瀬の寂寥感が折り重なって、なんとも言えない重みを残す柴又駅の場面。からの元旦の解放感。寅さんと田所先生の組み合わせの高揚感。琵琶湖のひろい水平線。いろいろあったけど、また旅に出よう。「男はつらいよ」はいつ見てもいいですね。