「男はつらいよ 寅次郎頑張れ！」感想

男はつらいよ 寅次郎頑張れ！、みた。こんどは寅さんが恋の指南役。「アイ・ラブ・ユー。できるか、青年」は名言。だって、寅さんはそれを言う前に折れちゃうし、一歩引いてしまうから。彼が振られた瞬間の顔を写さない演出！中村雅俊と大竹しのぶのカップルの可愛らしさ。恋の始まりと終わりの交錯。傑作！

ワット君こと中村雅俊が自殺未遂でとらやの二階を爆破させる超絶展開は笑った。しかもそのあと特に触れられないという…。今回も寅さんの引き方が良い。別れの挨拶も告げずに「まあ、適当に言っておいてくれよ」と。そういえばこの頃は景気が悪かったんだろうか。冒頭の夢の意味を考えてしまう。

マドンナである藤村志保は少々影が薄いかもしれない。平戸の海がなんとも言えない美しさ。行ってみたいなあ。「男はつらいよ」は祖父母の家みたいな匂いが漂う、いい意味で昭和感のあるシリーズ。寅さんは今でもどこかで旅をしてるんじゃないかって思いたくなる。