映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「いちどは行きたい女風呂」感想

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いちどは行きたい女風呂、観た。一か八か賭けで手をつけたが、案の定ハマらず。ナンセンスな笑いの邦画はまあまあキツい。1970年当時は「太陽に愛されよう」でおなじみの小麦肌ブームだったせいか、風呂場の女性がみんな日焼けしている。ボーリング場でドラッグをキメるアングラな世界観は興味深い。

日活末期の作品って捉えればいいのでしょうか。このあとくる「日活ロマンポルノ」のアヴァンギャルドな味わいに比べると、ずいぶん薄味である。特に詐欺師の檻から犬を脱走させて、銭湯に突っ込む一連の流れなんて、どこで何が起こってるのかもまともにわからない撮影で見るに堪えない…笑

と思って撮影監督調べたら姫田真佐久じゃん。クライマックスなんていつまで前野霜一郎が風呂で転げ回るの撮ってるんだよって思ったけど。ところで、この人が児玉誉士夫の家にセスナで突っ込んで自爆テロしたことはついさっき知りました。いろんな意味でメチャクチャな時代だなと思う。

「いちどは行きたい女風呂」なんてタイトルの映画を観ておいてこんなケチつけるのは不毛かもしれないが、「覗き」ってもはやギャグにならないよなあと思う。「オカマ」もね。もはや「ティファニーで朝食を」のユニオシを見たときの感覚。こういうハレンチ路線は実写ではほぼ絶滅した気がする。