映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

戦争

「日本のいちばん長い日」感想:顔の見えない「天皇」について

こんにちは。じゅぺです。 今回は「日本のいちばん長い日」について。 「日本のいちばん長い日」は、8月14日の御前会議と、玉音放送妨害を企てる陸軍将校を描く歴史映画です。 終戦70周年記念で公開された役所広司主演のリメイク版は映画館で見たのですが、…

「死刑執行人もまた死す」感想:当時の観客はなにを思ったのだろう

こんにちは。じゅぺです。 今回はフリッツ・ラングの作品「死刑執行人もまた死す」の感想です。 「死刑執行人もまた死す」は、ナチス支配下のプラハでゲシュタポに追われるレジスタンスを描く戦争映画です。第二次世界大戦真っ只中の1943年に作られているせ…

「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」感想:アメリカの輝かしい歴史に隠れた暴力性

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」について。 「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」は"ブロードウェイの父"ジョージ・M・コーハンの伝記映画です。彼は軍歌や国威発揚ミュージカルで名を馳せた自分であり、彼の成功はナ…

「手紙は憶えている」感想:ひとの記憶の「あいまいさ」

こんにちは。じゅぺです。 今回は「手紙は憶えている」です。 かつてアウシュビッツに収容され、ナチスに家族を皆殺しにされた老人が、友人から渡された手紙を頼りに「復讐」の旅に出るというお話です。主演は名優クリストファー・プラマー。老人のひとり旅…

「みんなわが子」感想:ただ黙って「疎開生活」を受け入れる狂気

こんにちは。じゅぺです。 今回は「みんなわが子」について。 独立プロの映画は、今井正監督の「キクとイサム」「ここに泉あり」を見ましたが、どちらも素晴らしい作品でした。戦後の苦しい状況下で、なんとか人間らしさを保とうともがく姿が美しく、なんと…