映画狂凡人

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「義母と娘のブルース」第5話 感想:小さな奇跡、大きな奇跡

こんにちは。じゅぺです。

今回は「義母と娘のブルース」第5話について。

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ついに良一さんが入院してしまいます。良一さんと亜希子は、娘や職場に事情を知られまいと東奔西走。いやいや、病気を職場に隠しちゃダメでしょ!と言いたいところですが、野暮なツッコミはいりませんね…。

今回、胸がぎゅーっと締め付けられるポイントが3つありました。

まず、病気で苦しむ良一さんが亜希子に吐き捨ててしまった言葉。看病という初めての経験にあたふたしてしまう亜希子。ふだんだったらそんな彼女を見て「面白いですね」と良一さんも笑うんでしょうけど、病気の苦しみと迫りくる死の予感から余裕のない良一さんは、「あなたと私は本当の夫婦ではない」と心ない一言をぽろっと漏らしてしまう。掴みかけた何かが手のひらからこぼれ落ちていくような感覚に襲われました。このときの亜希子の表情が、切なかった。思わず持っていたものを戻してしまいますからね…。

次に、自販機で「当たり」が出た良一さん。どうしても生きたいと願い、奇跡にすがる想いの彼は、たまたま出たその「当たり」でさえ、自分の「運」を使うことを渋ります。まだ本当に運を使わなければならない時があるのだと。どれだけ彼が本気か、どれだけ彼が奇跡を信じたいのかと思うと、胸が苦しくなりました。必死なんですね。ふだん飄々としてるからこそ、いつもと違う彼が痛々しいのです。

最後に、みゆきが撮った亜希子の写真。良一さんが入院している今、親をやれるのは自分しかいないと張り切る亜希子。そんな姿をカメラに収めるみゆき。写真って、撮る人の世界の見え方なんですよね。みゆきの撮る亜希子には、優しさが溢れています。一生懸命仕事と家事をして疲れ切った、安らかな寝顔。そしてその奥に映るのは、小さな奇跡。良一さんの癌という重たいテーマで進む第5話ですが、最後にこれなんですよね。温かい気持ちで満たされました。

家族の絆は徐々に芽生えはじめているんだなと思います。ときに裏切られ、傷つくこともありますが、やはり根底にあるのは「一緒にいたい」という気持ち。しかしまた3人でその気持ちがちょっとすれ違っているのが可笑しい。みんな真面目で、みんなすこしだけズレてる。そこが楽しいんですね。彼らの幸せは束の間なのか、それとも、また新たな波乱が家族を襲うのか。そのうち上白石萌歌もみゆき役で登場するようです。はやく来週にならないかな〜。