映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「新世紀エヴァンゲリオン」感想

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新世紀エヴァンゲリオン、全話みた。裏死海文書とか人類補完計画なんてワード、中二の時に見てたら間違いなく道踏み外してた笑 陳腐な青春コメディ描写と、陰惨かつ核心は何も明かされないSFパートのあいだにある、あまりに深すぎる溝。両極の次元が出会い融解するのがあのラストなのだと解釈した。

このアニメ、真ん中はすっからかんな不気味さがあって、穴が開いたまま、気持ち悪いギャップを抱えて終わる。わからないことが神秘性なのだとしたら、その理由づけを人間より高次の物語によって行うのが神話なのだとしたら、エヴァンゲリオンは未完の神話なのだと思う(Wiki見たら解説あったけど)。

正直、TVアニメを真剣に見るようになったのはここ1年ぐらい、去年の冬に「宇宙よりも遠い場所」を見てからなので、とてもフレッシュな気持ちで見られました。最後2話はまあまあな眠気との闘いだったけど。次は旧劇場版を見ることにします。これ、リアルタイムで見たら衝撃だったろうなあ。

こんなにショッキングなアニメ見せられて、ネットもない時代のオタクは、どうやってこのモヤモヤした気持ちを吐き出したり、だれかと共有したんでしょう?いまとなっては想像もできない。僕だけ/私だけの感動として温めてたのだろうか。後追い世代としては、それもとても羨ましい気もする。