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「義母と娘のブルース」第4話 感想:嘘から出たまこと

こんにちは。じゅぺです。

今回は「義母と娘のブルース」第4話について。

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ついに亜希子がなぜ「義母」となったのかが明かされます。第1話から張られていた伏線でだいたい見当はつきますが、この可笑しな「結婚」にはとても悲しい理由がありました。良一さんは末期ガンで、みゆきを一人ぼっちにしたまま死にたくなくて亜希子に結婚を申し込んだんですね。彼女がそのオファーを受けた理由も、良一さんや残される娘への同情などではなく、「人恋しかったから」。我が道を往く亜希子も孤独を感じていたんですね。かわいいけど、いじらしく、ちょっぴり切なくなります。

今回はみゆきに「偽装結婚」を疑われた亜希子と良一さんがウソの馴れ初め話をつくりために過去を振り返る、というあらすじになっています。そしてその中で二人はみゆきへの愛情と3人の「今後」を考えることになります。たしかに出会い方は奇妙で打算的だったかもしれないけど、二人にはみゆきという守るべき存在があるし、なによりそこには家族の絆がある。良一さんは亜希子の変人っぷりが楽しく愛おしくて仕方ない。亜希子も良一さんとみゆき、そしてもうこの世にはいないけど確実にこの家族を守っているみゆきのお母さんの3人の温もりに触れ、幸せを感じているのだと思います。

亜希子はこの関係を「リレー」だと言いました。大切なバトンを未来へつなぐためのバトンだと。しかし、ほんとうの「家族」になる未来が見えてきて、良一さんは考えを改めます。末期ガンを宣告され、悟ったかのようにひょうひょうと死を受け入れ、なかば人生の精算モードに入っていた良一さんですが、まだまだ生きたいと思うようになるんですね。このままだと未練が残ると感じたのでしょう。この幸せは簡単に諦めちゃいけないものなのです。だから少しでも「奇跡」を信じて、明日を生きようと。彼の決断は、亜希子とみゆきにどんな影響をもたらすのでしょう。次週、みゆきは良一さんの病気を知るようですが、彼女はショックを受けることでしょう。先が気になります。今期いちばん楽しみなドラマです。