映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「ガール・オン・ザ・トレイン」感想(ツイッターより再掲)

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ガール・オン・ザ・トレイン、みた。電車の窓から幸せな家庭を覗き見るレイチェル。ある日彼女は夫婦の不倫現場を目撃して…。3人の女たちを軸に繰り広げられる心理サスペンス。時系列入れ替えて複雑にしてるわりにピリッとこない。箱庭的スケール感で傷つけられた女たちの内面に迫る。印象に残らず。

前半に起こる失踪事件の真相は、わりと早い段階で察しがつく。フラッシュバックの多用もただ話をややこしくしているだけのような。アルコールに溺れ、良かれと思って事件に首を突っ込んだ結果どんどん話を拗らせていくレイチェルをエミリー・ブラントが好演。絶対に近寄りたくない負のオーラが出てる。

ヘイリー・ベネットとレベッカ・ファーガソンも、ほかの映画での華やかな印象とは打って変わって、どよーんと白く濁った目の主婦を演じている。徐々に明らかにされていくのは、満たされない気持ちをいいように使われ、尊厳を傷つけられる女たちの絶望や怒り。わかっていても黙ってやり過ごすしかない。