「星屑の町」感想
星屑の町、みた。売れないムード歌謡グループと歌手を夢見る少女。「あまちゃん」の東北を舞台に、上京するもショウビズに翻弄された愛を演じる…なぜこの物語がのんの劇場復帰作に選ばれたのか?を考えてしまう。やはり彼女がスクリーンの中を動き回るだけでワクワクしてしまう。ちょうどいい面白さ。
のんは歌もうまいんだな〜。前半のクライマックスである控室での口論がいかにも舞台劇っぽく、名バイプレイヤーたちの丁々発止が楽しいのだが、残念ながらそのあと失速してしまう。これ着地するのに尺足りなくない?と思ってたら案の定だった。広げた風呂敷を畳むのに必死で、愛の成長が曖昧に…。
弾き語りするのんがとてもよかった。意外とカッコいい役も似合うのでは?と思いました。輝いてたなあ。もっといろんな映画で見たい。大平サブロー、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、ラサール石井、有薗芳記…コーラス隊の面々も味わい深い。後半の雑さが非常に悔しいけど、のんの再出発を応援したい作品。