映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「みをつくし料理帖」感想

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みをつくし料理帖、みた。大洪水で生き別れた幼なじみの二人。数年後、澪は江戸で評判の料理人に、一方の野江は吉原の花魁として頂点を極めていたが…。奈緒の儚げな美しさ!彼女は命削って輝いてるんだ。面白かったけど近くて遠い吉原の幼なじみの話なら「居眠り磐音」があるしな〜と思ってしまった。

江戸の町人文化ってやはり憧れますね。吉原に売られる女性もいたり、当然明るい面だけではないけれど。出てくるご飯はみんな美味しそうでした。映画の作りは丁寧かつシンプルで、特段触れるべきところはない。俳優の演技は時代劇なのでああいう感じが普通なのかもしれないが俺は肌に合わなかった。

藤井隆演じる劇作家はいいキャラしてる。彼と薬師丸ひろ子のやり取りはコント臭がキツくて映画見てる感じがしなかったが。その中でやはりテンション抑え気味の奈緒が輝いてる。松本穂香は安定。故にと言うべきか最近どの映画の演技も同じに見えてしまうのが玉に瑕。あと現代劇の方がハマる気がする。

あと窪塚洋介のそこに居るだけで事件起こりそうなオーラはもう唯一無二。カリスマ感が凄い。テーマ的にもっと暗い話になるかと思ったけど、わりとちょうどいい温度感の映画だった。が、あんまり印象に残らないかも。