「ヤクザと家族 The Family」感想
ヤクザと家族 The Family、みた。うーん、藤井道人作品は相変わらずハマらない。没落していくヤクザの世界で、それでも居場所を求める男の二十年を描く。しかし、肝心のヤクザの世界が紋切り型だ。はたして作り手は彼らに関心があるのだろうか?すべてが予想どおりに進み、ちょっと残念。
ヤクザと家族 The Family、みた。うーん、藤井道人作品は相変わらずハマらない。没落していくヤクザの世界で、それでも居場所を求める男の二十年を描く。しかし、肝心のヤクザの世界が紋切り型だ。はたして作り手は彼らに関心があるのだろうか?すべてが予想どおりに進み、ちょっと残念。
あと音楽も主張しすぎている気がする。ああ、やっぱり俺はこの人の作品はリズムからして合わないかもしれない、と思った。基本的に90分以内に尺を収めてほしい人なので。ただ「青の帰り道」がかなり冗長でとっ散らかっていたのに対し、この映画はとても見易かった。円環構造も好きだ。
「ヤクザは人情の世界」とか「最近は締めつけが厳しい」って説明セリフを何度も出してしまうのは風情がないと思う。だが、ヤクザが社会から排除されていく過程は面白い。帰ってきたらほぼ壊滅していて、組員同士で老老介護状態…というのはなんとも悲惨だ。市原隼人と北村有起哉のみすぼらしさ、良い。