「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」感想
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット、みた。ハイテンションな演出も、もはや体に馴染んできた。森川葵がとにかく良い。主演の浜辺美波より輝いていたのではないか。ヴィランの藤井流星も絶妙な小物感がすばらしい。生徒会の前に現れた時の「元カレ登場」な空気には笑った。楽しい映画です。
池田エライザはヴィジュアルの強さだけで押しきる演技。さんざん置物だのパネル芸だの文句を言ってきたが、これでいいのかなという気がしてきた。続編があればもっと見せ場用意してくれそうだし、そのときに期待だろう。高杉真宙くんは全キャストでいちばん可愛い。相変わらず玄関で吠える犬みたいだ。
浜辺美波は一作目の映画での活躍により、一目を置かれる存在になっている。ただ、そのせいか物語後半まで核心に食い込んでこない。もうちょっと前に出てきても良かったんじゃないか。あと、今回ゴタゴタの中心で振り回されつつも生徒会を守ろうとする五十嵐=中村ゆりかが素晴らしい!
てか、生徒会長、動けよ。いつまでのんびり椅子に足組んで座ってるんだ…って。しかし、そのおかげで中村ゆりかはとても輝いていて、映画を見たあと勢いで写真集を買ってしまった。松田るかの冒頭の咬ませ犬感は、ガイガンに斬り殺されるアンギラスみたいだったな。岡本夏美や松村沙友理は安定。
中盤、展開に全く絡んでこない、見終わったあとに「結局何だったの?」となる謎演出がある。非常に「英勉イズム」を感じた。ところで、作中の「何があっても開催に突き進む運動会」は東京五輪の比喩だろうか。撮影時期が去年の秋らしく、偶然かどうか判断に困るが。前作も民主主義の話だったしな〜。