映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「SEOBOK ソボク」感想

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SEOBOK ソボク、観た。永遠の命を持つクローンと彼を守る元情報局員の逃避行を描く。もう少し硬派なSFを期待していたが、思ったより力の入ったアクション映画だった。個人的には「やっぱり韓国映画はこっちに行っちゃうか…」と。この手のジャンル映画が好きなら、期待通りのものは見られるだろう。

異なる立場の男ふたり。最初は分かり合えないけれど、ともに危機を乗り越え、同じ窯の飯を食ううちに…というのは、韓国映画の王道であり、日本でも人気がある。「インサイダーズ」や「鋼鉄の雨」は俺も好きだ。しかし、この手の作品は層が厚いからこそ、それらと比べた時に物足りなさが残った。

要するに、新鮮な驚きがなかったのである。ある程度入り口から「SF」を期待していた以上、なんらかの捻りやサプライズを求めてしまっていて、そこにハマらなかった、ということ。最初から最後まで既視感は拭えず、途中すこしウトウトしてしまった。でも、ソボクの表情の変化は良かったね。

人間の欲深さや、ソボクを追い回す勢力の身勝手さ、人はなぜ「生きよう」ともがくのか。さまざまなテーマを盛り込んでもなおスッキリと見られるエンタメに仕上がってるのは、流石のクオリティだと思う。CGも違和感がない。バルト9で観たが、音響も迫力あって良かったです。