「三つ数えろ」感想:昔の映画を観る醍醐味
こんにちは。じゅぺです。
今回は「三つ数えろ」について書きます。
「三つ数えろ」はレイモンド・チャンドラー原作のハードボイルド探偵小説。有名なフィリップ・マーロウのシリーズです。主演はハンフリー・ボガート、監督はハワード・ホークスと、そうそうたるメンバーです。
というわけで結構期待してみたのですが、正直あまり好みではありませんでした。というか、話がなかなか複雑でわかりにくい。はじめの方に死んだドライバーはなんだったんだ?とか、黒幕はなんで妹の殺人を知っていたんだ?とか、スマホ片手に見ていたのもあり、わからなくなってしまいました。調べて見たら、ウィキペディアでもプロットが入り組んでいると書いてありました。自分の理解力が足りないのかと不安になりましたが、感想を漁るとわりとみんな混乱していたのでホッとしました笑
あと、全体的にシンプルな作りだなという感想を抱きました。カット割り、脚本の構成も含め、無駄がありません。あんまりマーロウの背景の説明もありませんからね。マーロウの知り合いの刑事も「みなさんご存知の」ぐらいのノリで登場します。いまの映画やドラマだったら、もっとクドクド説明しそうです。ハンフリー・ボガートの渋い演技、キザなたたずまいも、いまの俳優で出せる人はなかなかいないでしょうね。ちょっと現代には合いません。1945年の作品ですが、昔の映画を楽しむ醍醐味は、こういうギャップや時代性にあるんだなあと、つくづく思います。