「ザ・プレデター」感想:懐かしの80年代感ただよう娯楽作
こんにちは。じゅぺです。
今回は「ザ・プレデター」について。
僕は「プレデター」シリーズは第1作の「プレデター」しか見ておらず、それほど熱心なプレデターファンでもありません。しかし、いまどきのハリウッド映画にしては珍しく、悪趣味な人体破壊描写とノリで2時間突っ走るというなかなかパワフルな作品でした。
見どころは、ロクでもないけど根はいい奴らとプレデターの死闘でしょうか。とにかくプレデターと戦うことになるチームのメンガーがいいんですよね。なによりキャラが立っています。どうしようもないことばかり思いつくちょっぴり頭のネジが飛んだ連中ですが、即席のチームなのに仲間への思いやりも強く、憎めません。たいした取り柄があるわけでもない軍人たちが、まるで自分の価値を証明するかのように命をかけて戦いに挑むさまに胸が熱くなりました。しかし、彼らのキャラが立っているぶん、プレデターの影が薄くなっている印象は否めません。一応プレデターが主役のはずなんですけどね。
そしてお楽しみはR指定の残酷描写でしょう。首が飛び、手足はもぎれ、気持ちいいほど景気よく人が死んでいきます。ピタゴラスイッチばりに効率よくいっぺんに人間の首が吹っ飛び、ついでに車も大爆発するシーンは思わず笑ってしまいました。人が残酷に死ぬさまを楽しむ朗らかさ?がこの映画にはあります。
ただ、笑いが多めなので、溜めや緊張感に欠け、少々食い足りなさは残ります。あとじっくり見たいところをかなり軽く飛ばしたりするんですよね。仲間が死ぬところなんであっけなさ過ぎますよ。プレデターが直接手を下すわけではなく、ほとんど事故のように死んでいくのも残念です。どうせならプレデターの残忍さをまざまざと見せつけられて絶望したかったところ。見た後なにも残らない感じは。ある意味懐かしいかもしれません。腹八分目みたいな映画です。