映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

アニメ

「ロックス・イン・マイ・ポケッツ」感想:狂気とユーモアの悪夢世界

こんにちは。じゅぺです。 今回はちょっと変わり種のラトビア産アニメ「ロックス・イン・マイ・ポケッツ」について。 「ロックス・イン・マイ・ポケッツ」は、精神疾患の家系に生まれた5人の女性の物語を描くアニメーション映画です。実は結構前から気にな…

「ニンジャバットマン」感想:「バットマン」の解釈に違和感

こんにちは。じゅぺです。 今回はファンの間でも賛否両論だった「ニンジャバットマン」について。 「ニンジャバットマン」はDCコミックスの大人気キャラクター・バットマンを日本のアニメーション会社が戦国時代風にアレンジした作品です。もはや企画の存…

「白雪姫」感想:すべての始まりにして頂点

こんにちは。じゅぺです。 今回はディズニー・プリンセスと言えば真っ先に名前が挙がるすべての原点、「白雪姫」について。 「白雪姫」のあらすじはみなさんご存知でしょう。白馬の王子様に恋した白雪姫が、彼女の美を妬む魔女に命を狙われ、身を隠した森で…

「グリンチ」感想:みんなの輪の中に入るということ

こんにちは。じゅぺです。 今回はクリスマス目前ということで「グリンチ」について。 「グリンチ」クリスマスが大嫌いなひねくれ者のグリンチとお母さんの幸せを願うシンディ・ルーを描くアニメーション映画です。製作は「怪盗グルー」シリーズでおなじみの…

「じゃりン子チエ 劇場版」感想:笑いと人情の日常

こんにちは。じゅぺです。 今回は「じゃりン子チエ 劇場版」について。 「じゃりン子チエ 劇場版」は「じゃりン子チエ」は劇場アニメ化作品です(そのままですね)。高畑勲監督の代表作の一つもであります。 ロクデナシだけど娘を溺愛するダメ親父のテツと、…

「茄子 アンダルシアの夏」感想:自転車は最高の孤独空間

こんにちは。じゅぺです。 今回は「茄子 アンダルシアの夏」について。 「茄子 アンダルシアの夏」は、高坂希太郎の初監督作です。高坂希太郎といえば、先日レビューした大傑作「若おかみは小学生!」の監督ですね。たいへんすばらしい映画だったので彼の作…

「たまこラブストーリー」感想:アニメーションの限界を突破する「脚」の表情

こんにちは。じゅぺです。 今回は「たまこラブストーリー」について。 「たまこラブストーリー」は山田尚子監督による長編アニメーション映画です。ふたりの幼なじみが、互いに惹かれあいながらも、あと一歩を踏み出せずに逡巡する様をみずみずしく描きます…

「若おかみは小学生!」感想:誰かのために頑張れるということ

こんにちは。じゅぺです。 今回は僕的に2018年ベストに入れたい一本「若おかみは小学生!」について。 「若おかみは小学生!」は青い鳥文庫の人気シリーズの劇場アニメ映画化作品です。ちょうど小学生の頃にこのシリーズにふれた方もたくさんいらっしゃ…

「ポッピンQ」:これは誰に向けて作っているのだろう?

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ポッピンQ」について。 「ポッピンQ」は東映アニメーション60周年を記念して制作された作品です。残念ながら批評的にも興行的にも大失敗しました。 はっきりいてあまりおもしろい作品ではありませんでした。世界の危機、…

「君の膵臓をたべたい」感想:実写版とアニメ版の桜良の解釈の違いについて

こんにちは。じゅぺです。 今回は「君の膵臓をたべたい」について。 「君の膵臓をたべたい」は住野よるの小説を原作にしたアニメーション作品です。昨年浜辺美波と北村匠海を主演に迎えた実写化作品が公開されました。これがとってもすばらしい作品でしたね…

「ペンギン・ハイウェイ」感想:ペンギンと世界の果てとお姉さんのおっぱい

こんにちは。じゅぺです。 今回は話題作「ペンギン・ハイウェイ」について。 「ペンギン・ハイウェイ」は森見登美彦原作のSFアニメーション映画。彼原作の「夜は短し歩けよ乙女」は彼の世界観と湯浅イズムが化学反応を起こした大傑作でしたが、「ペンギン…

「未来のミライ」感想/解説:くんちゃんの時空概念は「いま、ここ」の「おうち」の中で完結している

こんにちは。じゅぺです。 今回は細田守監督最新作「未来のミライ」について書きます。 細田守監督は「サマーウォーズ」や「バケモノの子」など家族をテーマにした作品を数多く発表してきました。いずれの作品も血の繋がりや種族を超え、「家族」が絆を確か…